制作記

第一回 カルマンギアの情景の制作記です。

まずベースとなる、デコパージュ用の板に枠を接着しました。橋は東急ハンズで買ってきた角材を切って組み立てました。自分の場合、完成のイメージ画を描いたり、図面を描いたりということはほとんどなく、模型をベースや板の上にのせて原物合わせで寸法を合わせていきます。

地面に使う材料です。模型用ねんど「ミラコン」は東急ハンズや模型店でもよく見かけますのでおなじみかもしれませんが、「地形の素」というのは津川洋行という会社の製品で、石膏のようなものと細かいおがくずを混ぜ合わせるという珍しい製品です。固まったあとに塗装するだけでリアルな地面が表現でき、長期間おいてもひび割れも発生することなく、自分が一番気に入っている材料ですが残念ながら2003年2月現在、在庫切れ状態で入手できません。早く再生産をお願いしたいです。

今回手持ち最後の「地形の素」を使って地面を作ることにしました。色の濃い部分がおがくずです。混ぜる割合いは、なめらかな地面にするか、荒い地面にするかということで変わってきますが、今回は砂浜ということで石膏8に対しておがくず2というなめらかの地面用の比率にしました。
ベースの表面が滑らかだと、固まった地面が衝撃でベースからすっぽりはがれてしまう危険性があるので、スチレンボードを接着して適度な凹凸をつけました。
流し込みの場面の写真を撮るのを忘れてしまいました。「地形の素」と水を混ぜる割合は石膏、ミラコンと同じような感覚で良いと思います。おがくずの割合を少なくしても、硬化後は土の地面という感じになりますので、砂浜を表現するために、これまた東急ハンズで購入の「日本の砂」という本物の砂浜の砂をふりかけた後、木工用ボンドを水で薄めたもので固定しました。
完全にボンドが乾いた後に、水で濡れている部分をアクリル絵の具で表現しました。