制作記

第一回 カルマンギアの情景の制作記です。

水の表現で一般的なものはレジンでしょうか?今回は高価なレジンを買ってもかなり余らせてしまいそうなので、以前から気になっていたアクリル絵の具のマチエール(絵肌)を作る透明素材「クリアタルゲル」を試験的に使ってみました。これは「ゴールデン」というアクリル絵の具のブランドの製品で普通はキャンパスの上で絵の具の盛り上げなどのために使う素材です。それに絵の具を混ぜて色を付けました。うまくいけば透明感があり、かつ深みのあるブルーの海が表現できるはずなのですが。ちなみに値段は800円程度です。

しかしやはり「ゲル」ということで粘度がかなりあり流し込みに苦労しました。結局、容器から直接流し込み先に流した色のついたゲルと混ぜ合わせました。また乾燥時間もかなりかかります。この素材は水たまり程度に使うくらいにしておいたほうが良いようです。

2日たってもまだやわらかいです。この状態のうちに指で押して波を作りました。波打ち際には画材店の建築模型コーナーにあった白砂を使いました。
車とフィギュアは接着剤で直接固定しました。フィギュアはモデラーズのドライバーのものから作りました。
最後に流木(本物の植物の根)やジャンクパーツから戦車のハッチやタイヤを橋の下に置いてみました。こうした小物は目だたないようで、実は作品を演出する重要な物だと思っています。
完成です。なにか制作のヒントになったでしょうか?

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