子供の頃から潜水艦の活躍する映画が好きで以前から機会があればぜひ作ってみたかったUボートの模型ですが、ドイツのレベル社から全長90センチほどの大型モデルが発売され、それに合わせてスペインのフィギュアメーカーアンドレア・ミニチュアズから魅力的なUボートの乗員のフィギュアも発売され、雑誌にジオラマ作品まで掲載されると、いてもたってもいられなくなりこの機会に思いきって購入、そのうえボックスアートに触発されて無謀にも全長1メートルの大型ジオラマを制作してしまいました。
制作過程はあまり重くなり過ぎないよう発砲スチロールでおおまかな形を作りその上に石粉粘土で波の形を作っていきます。粘土が乾燥したら以前読んだ雑誌にあったガラスまわりや水回りの防水用シリコンで水面を作る方法を試してみました。クリアーシリコンに水性ペイントのダークブルー(不透明の塗料です)を調合して一面に塗ってみましたが、この時点では水面の色や質感が満足いくものではありませんでしたので、そこでさらに乾くと透明になるメディウムという画材の一種にアクリル絵の具のウルトラマリンとブラックを混ぜたものを塗り重ねてその後防水用シリコンのホワイトで波頭や航跡などのを表現しました。タンクから廃水される水も針金でカーブを作った上にこのホワイトシリコンを塗って再現しました。部分的に白砂を使い泡を表現した所もあります。ウォーターラインシリーズほどのスケールのジオラマでは石膏で水面を再現する方法がよく紹介させていますがこれだけ大きいものですと石膏の割れ、欠けが心配になりますが今回に方法はシリコン素材ですので少し弾力があり衝撃などには強そうです。とにかく頭の中のイメージが形になり、これだけの大型ジオラマを完成させたことが一番嬉しいです。
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