制作記

第3 回 地面の作り方。雪の情景の作り方。

続いて雪の積もった情景の制作です。雪の表現には最近重曹を使うのが一般的なようですが、先頃読んだ模型誌「P」では重曹をマットバーニッシュ(アクリル絵の具に混ぜてツヤ消しに仕上げる画材の一種)で固定すると時間が経過してから黄色く変色するから木工用ボンドの使用が良いということが書かれており模型誌「A」では全く逆のことが書かれていました。自分自身、昨年末重曹を木工用ボンドで固定したジオラマを作りましたので、時間をおいて経過を確かめてみようと思っていますが重曹は薬品ということもありどんな接着剤でも多少の変色はありそうなイメージもあります。そこで今回は重曹以外の雪を素材を探して試してみました。

 

粘土は雪の情景ですので今回は白を使いました。おおまかに地形を作り、キットのベルト式キャタピラで轍を付け、アクセントとして木の根を2つ配置しました。なおこのジオラマ制作にはタミヤのキット「キングタイガーアルデンヌ戦線」のボックスアート(箱絵)を参考にしました。

今回探した雪の素材はこの2つです。左が今回、主に使用した素材で光栄堂という会社の建築模型材料のパウダーです。材質はわかりませんが、紙のような繊維質を含んだきめの細かい粉で画材店の建築模型コーナーで見つけました。右は東急ハンズで購入したスノーパウダーと書かれた白い砂も用意しましたがパウダーと比べると色が少し黄色っぽいのでほとんど使用しませんでした。

轍を跡は踏み固められた感じを出すためアクリル絵の具のグレーで下地を塗っておきます。

木工用ボンドをたっぷり塗ってパウダーをまいていきます。
薄めた木工用ボンドでベタベタにすると雪のフアフア感がなくなってしまいますので、少しづつボンドを塗り何度も雪を重ねていきます。

最後に茶こしできめ細かい雪が積もった感じになるように仕上げました。

戦車の下の部分にも忘れず雪をつけておきます。最後に掃除機で余分な雪を吸い取り完成です。

完成品はAFVのギャラリーで